「『これを機に』の意味や使い方がいまいちよくわからない」
「あれ?これを機に?これを期に?どっちだっけ?」
日常的によく耳にする言葉だけど、正しい意味や具体的な使い方がよくわからないという言葉はありますよね。
「これを機に」は何かを始めるきっかけ・タイミングを表現する言葉です。
この記事では「これを機に」の意味や「これを期に」との違い・選び方、使い方、類語、英語での表現を説明していきます。
「これをきに」の意味や使い方を正しく理解しておくことで、ビジネスシーンで恥をかくことはありません。
これを機にの意味はこちらです。
「これをきに」という言葉は「これを機会に」という言葉を短縮したものです。
つまり、何かを始めるきっかけ、何か出来事を起こすタイミングを表現する言葉ということですね。
<例文>
「これをきに」という言葉をメールで使おうと思った時に、
「あれ?これを「機」に?これを「期」に?どっちだっけ?」
と悩んでしまったことがあると思います。
正解は、「これを機に」です。
「え?じゃあ、『これを期に』はどういう意味?使い方は?」
と思うかもしれません。
実は「これを期に」という日本語はないんです。
だから、「これを期に」を使うのは間違いです。
「期」という漢字は、
などの意味があります。
「機」とは違う意味になるのです。
だから、「これを期に」という言葉はないですし、「これを期に」を使うのは間違いなんですね。
似たような言葉に、「この期に及んで」というものがあります。
これは読み方から注意が必要です。
×このきにおよんで
○このごにおよんで
「この期に及んで」は、「これをきに」とは違う意味になり、
という意味があります。
<例文>
これを機にの使い方を例文と一緒に説明していきます。
「これを機に」は何かきっかけを意味します。
そのため、仕事やプライベートで何か状況が変化した時に、「これをきに」を使いましょう。
<例文>
「これをきに」は心機一転、前向きに物事に取り組む時にも使います。
「今までよりももっと頑張ります」という姿勢を見せたい時に、「これを機に」を使うのです。
<例文>
ビジネスシーンでは、契約がもう一歩で取れそうなときに、最後の一押しとして「これを機に」を使うことがあります。
<例文>
ビジネスシーンでは、取引先と長い付き合いをしたい時にも、「これをきに」を使う時があります。
「これをきっかけにして、長く付き合っていきましょうね」という意味で使います。
<例文>
「これを機に」は、メールで使うことが多い言葉です。
プライベートでのメールなら、そこまで気を使うこともないと思います。
でも、ビジネスメールでは正しい使い方をしないと、相手に対して失礼になりますし、あなたの信用だけでなく、会社の信用も落としてしまいます。
下手をすれば、「これをきに」の使い方1つで億単位の取引がなくなることもあるんです。
「これを機に」をメールで正しく使う時のポイントを押さえておきましょう。
ビジネスメールで「これをきに」を使う時には、必ず正しい敬語を使うようにしましょう。
これは「これを機に」を使うだけではなく、ビジネスメール全体に言えることですが、敬語を正しく使わなければいけません。
特に、「これをきに」を使う相手は、取引先が多く、こちらがお願い・お伺いを立てる立場になりますので、正しい敬語を使って失礼のないようにしましょう。
ビジネスメールで「これをきに」は、先ほど使い方で説明したように、
この2つを狙う時に使うことが多いです。
メールの中で「これを機に」を入れることで、「これからもあなたと(御社と)長く付き合っていきたいです」という意味を強調することができますので、ビジネスメールにおいては、「これをきに」はとても重要な意味を持つ言葉なんです。
「これを機に」の類語・類義語をご紹介していきます。
これを好機ととらえて、努力していく所存です。
これを契機に弊社とのお取引を考えていただけないでしょうか。
このご縁に感謝し、今後とも長くお付き合いいただきたく存じます。何卒よろしくお願い申し上げます。
結婚しました。これを節目により一層頑張っていきます。
友達から体重計を貰った。これをチャンスと捉えて、ダイエットに励もう!
これらが「これをきに」の類語ですね。
「これをチャンスと捉えて」という言葉は、日常的に「これをきに」の代わりに使うのはOKですが、ビジネスシーンでは「チャンス」という言葉はふさわしくないことがありますので、使わない方が無難です。
「これを機に」の類語として類語辞典等に出てくるけれど、実際はニュアンスが違う言葉があります。
これらの言葉は「何かをきっかけにして」という意味はあるものの、「これをきに」とはニュアンスが違いますので、「これを機に」と同じ意味として使ってはいけません。
”Taking this opportunity,” は、ビジネスも含めて、汎用的に使えますので、おすすめです。
また、文法的にも動詞の分詞形の副詞句用法により日本語と語順が同じなので、日本人にとっては使い勝手がいいと言えます。
“on this occcasion”も汎用的ではあるのですが、
「私は今回は辞退する。」
I will decline the offer on this occasion.
のようにも使われるので、状況次第で誤解が無い場合に使うといいでしょう。
“with this opportunity” は、ビジネスのメール文で以下のような場合に使うといいです。
「私はこれを機に貴社製品がもっと売れることを期待しています。」
I am hoping that your company will sell more products with this opportunity.
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