契約社員は正社員になれない可能性大!「正社員登用」は嘘ばかり!?

「契約社員から正社員になれる可能性あるよね!」

「正社員登用ありっていう契約社員の求人を選べば、僕にも正社員になれる可能性がありそう」

…と、あなたは契約社員から正社員への登用を狙っているのでしょうか?

 

確かに、契約社員採用は正社員採用よりもハードルは低いです。

そして、契約社員から正社員への道が開かれているというのであれば、正社員登用ありの契約社員の求人はとてもお得で魅力的に見えますよね。

 

でも、私はあなたの考えには賛成できません。

なぜなら、契約社員は正社員になれないからです。

転職エージェントとして長年働いてきましたが、「正社員登用あり」という契約社員の求人を選んだ人が、結果的に正社員になることができたという例はほとんど知りません。

「契約社員から正社員にしてくれない(泣)」

と嘆いて、何とか正社員になりたいと転職を相談してきた人はたくさんいます。

 

つまり、契約社員が正社員になれる可能性は非常に低いということです。

あなたが正社員登用を期待して契約社員の求人を選ぶのは、ハッキリ言って時間を無駄にしています。

 

契約社員として働くのが悪いというわけではありません。

でも、正社員として働きたいという目標があるのなら、正社員の登用ありの契約社員の求人を選ぶのではなく、もっと良い方法があるんです。

 

本当に契約社員は正社員になれないのか、正社員になる一番確実で最短な方法はどんなものかを一緒に考えていきませんか?

契約社員は正社員になれる可能性が低い理由

契約社員が正社員になれる可能性は低い。

これは、真実です。

 

「正社員登用あり」は嘘

と思っておいた方が良いでしょう。

「なんで?求人には正社員登用ありって書いてあるなら、チャンスはあるでしょ?」

と思うかもしれません。

 

確かに、「正社員登用あり」という契約社員の求人を選べば、契約社員から正社員になれる可能性はあります。

でも、その可能性は非常に低いです。

あなたが今、Google本社の採用試験を受けて採用されるくらいの確率と思っておいた方が良いと思います。

 

なぜ、そんなに契約社員から正社員になれる可能性が低いのかを説明していきます。

 

契約社員は安く優秀な人材を使い倒せる便利な存在

契約社員は企業にとって便利な存在です。

なぜ便利なのか?

それは、優秀な人材を安く使い倒せるからです。

そして不必要になったら、サッサと契約満了という名の首切りができるからですね。

 

正社員に登用すれば、簡単に首切りができないので、よほどのことがない限り終身雇用をしなければいけません。

リストラするにしても、いろいろと面倒だし、退職金の割り増しが必要になるので、コストがかかるんです。

 

でも、契約社員は契約更新しなければ良いだけの話です。

給料も正社員より安く済むし、ボーナスも出さなくて良い。

契約社員は時給換算すると、正社員よりもずっと安くなります。

でも、スキルは正社員に劣らない、下手をすれば正社員以上の人もいる。

だから、契約社員は企業にとって、超便利な存在、都合の良い存在なんですね。

 

そんな超便利な契約社員を、わざわざ企業にとって面倒な存在になりかねない正社員にしますか?

企業の人事の立場に立って考えてみてください。

本当に超優秀で、絶対に逃したくない人材なら、契約社員から正社員にするかもしれません。

 

でも、そうでなければ、わざわざ正社員にすることはないんです。

「正社員登用あり」は釣り文句

契約社員から正社員にしたら給与も高くなるし、ボーナスも出さなくちゃいけない。

なかなかクビにもできない。

 

だから、契約社員は正社員になれないと思っておいた方が良いんです。

 

5年経つ前に契約を切られることが多い

「でもさ、契約社員でも5年経てば正社員になれるでしょ?5年ルールがあるって聞いたことがある!」

と思っている人もいますよね。

 

確かに、契約社員は5年間同じ職場で働いて、自分で希望すれば、正社員になることができると法律で決められています。

いわゆる「契約社員の5年ルール」ですね。

労働契約法の第18条では、同一の職場で5年以上働いた人が、その契約期間満了前に希望すれば、期間の定めのない労働契約を結ぶことができると定めています。

期間の定めのない労働契約とは、正社員の契約ということですね。

 

「ほら!契約社員で5年間働けば、正社員になれるじゃないか!契約社員から正社員登用は法律で決められているんだから!」

と思っている人。

甘いです!

 

そんな基本的な法律は企業側は百も承知!

あなた以上に、企業は契約社員の5年ルールを詳しく知っています。

だから、契約社員には5年以上の契約をしません

5年経つ前に契約を終了して、さようならです。

 

大手企業は新卒信仰が強い

「でも、大手企業の正社員登用ありの契約社員の求人ならお得じゃない?契約社員から大手企業の正社員になれる可能性があるんだから」

という人。

残念ながら、考えが甘いです。

 

大手企業は新卒信仰が強い職場です。

そして、契約社員を見下すような風土が根付いています。

どんなにあなたが優秀で企業への貢献度が高くても、大手企業は新卒社員を大切にして、契約社員は簡単に首切りをします。

だから、大手企業では契約社員から正社員になれる可能性はほぼありません。

 

中小企業ならチャンスはあるがギャンブル性が高い

「じゃあ、中小企業なら契約社員から正社員になれる可能性はある?」

そうですね。

大手企業よりはチャンスはあるかもしれません。

ただ、ギャンブル性が高いですね。

 

というのも、先ほどから何度も言っているように、基本的に契約社員は正社員になれないからです。

そして、中小企業は大企業よりも人件費というコストに関してはシビアです。

さらに、「正社員登用あり」というのは

「正社員にしますよ」

という約束ではありません。

「契約社員から正社員になれる可能性もありますよ。なれない可能性もありますけどね」

「契約社員から正社員になれない可能性もあるから、『なんで正社員にしてくれないの?』って文句言わないでね」

という意味です。

 

ただ、本当に優秀な人材なら正社員になれる可能性はゼロではありません。

でも、中小企業で契約社員から正社員になるには、一か八かのギャンブルに勝つしかありません。

でも、そのギャンブルに勝つ可能性は限りなく低い

正社員登用ありの契約社員なのに正社員にしてくれない…と泣きを見る可能性が高い。

これだけは覚えておきましょう。

 

本当に正社員が欲しいなら、正社員の求人を出すはず

そもそも、先ほども言ったように、「正社員登用あり」という求人の言葉は、企業側の「釣り文句」でしかないのです。

だって、本当に正社員を採用したいなら、最初から正社員の求人を出すはずですから。

 

「契約社員として働いてもらって、見定めたいってこともあるよね?」

確かにそうですね。

でも、企業の人事担当は人を見極めるプロ。

だから、履歴書や職務経歴書、面接だけで使える人材かどうかを見極めることは十分に可能です。

 

それなのに、契約社員の「正社員登用あり」求人という言葉は、企業の釣り文句であり、企業の「優秀な人材を安く使い倒して、最終的には切り捨てよう」というズルい魂胆が見え見えでしかないのです。

 

契約社員は正社員にしてくれないと思っておいた方が良い

契約社員は正社員にしてくれないと思っておいた方が良いです。

その理由は先ほど説明した通りですね

契約社員は正社員になれる可能性はとても低いです。

 

あなたが正社員になりたいと思っているなら、契約社員から正社員登用を目指すという道を選択するのはおすすめしません。

 

ハッキリ言えば、

時間の無駄です。

なぜなら、契約社員になったからと言って、正社員を約束されているわけではない。

5年間使い倒されて、

はい、さようなら!

ということもありえるのです。

その5年間は無駄になりますよね。

 

だから、契約社員は正社員になれないし、正社員になりたいなら契約社員の求人を選ぶのは、時間の無駄なのです。

 

契約社員は正社員になれないとしてもメリットはある

契約社員は正社員になれない。

これは紛れもない事実です。

 

だからといって、契約社員という働き方がダメというわけではないんです。

そこは誤解しないでくださいね。

 

<契約社員のメリット>

  • 気楽
  • 残業少なめ
  • 社会保険を使える
  • 給料は少し安いけれど、時給換算するとバイトよりも高い
  • 有給を取りやすい
  • 転勤は基本的になし
  • 未経験でも挑戦しやすい(経験を積める)
  • 副業OKのことが多い

 

こんなメリットがあります。

だから、契約社員という働き方も悪くありません

 

正社員を狙うか、契約社員として働くか。

どちらが良いかはあなた次第です。

 

契約社員が正社員になるには正社員に転職するしかない

契約社員も良いけれど、やっぱり正社員になりたいというあなたは、正社員を目指しましょう。

ただ、契約社員から正社員になれる可能性は低いです。

「じゃあ、契約社員から正社員になるにはどうすれば良いの!?」

大丈夫。

たった1つだけ、確実にそして最短で正社員になれる方法があります。

 

その方法とは、

正社員の求人に応募する

これだけでOKです。

 

「正社員になるにはハードルが高いから無理!だから、契約社員から行こうとしてるんだけど」

と思う人もいると思います。

確かに、正社員に転職するのは契約社員になるよりもハードルが高いと思います。

でも、あなたは正社員の求人に応募したことがありますか?

自分で

「俺は正社員は無理でしょ。まずは契約社員でしょ」

と決めつけているのではないですか?

もしくは、1社だけ採用試験を受けて不採用になったから諦めたのではないですか?

 

今の日本は人材不足、労働力不足です。

外国人労働者を受け入れようとしているくらいなんですから。

だから、あなたが本気で契約社員から正社員に転職したいと思い、志望動機を真面目に考え、面接対策をしっかりしておけば、必ず正社員に転職することができます。

 

必ず正社員になれる!

大丈夫!

 

だから、契約社員から正社員になるには、契約社員から正社員登用を目指すのではなく、契約社員から正社員に転職しましょう。

それが、正社員になるには一番の近道であり、正社員になるための一番確実な方法なんです。

 

正社員に転職するなら転職エージェントを利用しよう

契約社員は正社員になれないことはわかりましたよね。

契約社員から正社員になるには、正社員に転職することが一番確実で最短の方法なんです。

 

「いや、俺フリーター経験しかないし」

「志望動機とか面接対策とか自信ないし」

と思っているあなたは、転職エージェントを利用すれば大丈夫です。

転職エージェントなら、職歴関係なく正社員に採用してくれる企業の求人を紹介してもらえます。

また、志望動機はキャリアアドバイザーが一緒に考えてくれますし、面接のマナーや想定質問&回答などもしっかりアドバイスしてくれます。

模擬面接もやってくれるんですよ。

 

だから、転職エージェントを利用すれば、あなたも契約社員ではなく正社員に転職することができるんです!

執筆者情報

天職エージェント編集部
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