病院に薬剤師が転職するのは、一般的に難しいとされています。
でも、「病院で働いたほうがやりがいを感じることができそう」、「病院で働いてみたい」と思っている薬剤師は意外と多いんです。
薬剤師が病院に転職するのは、確かに簡単なことではありません。でも、不可能というわけではないんです。
そして、うまくいけば、いわゆる「良い病院」への転職も可能です!
病院に転職したい薬剤師は諦める必要はありません。
必ず、病院薬剤師として働くことができます!
病院薬剤師に転職した時のデメリットとメリットを徹底比較
病院に薬剤師が転職したいと思ったら、本当に転職すべきなのか、あなたは病院薬剤師に向いているのかを確認しておく必要があります。
何となく、病院で働きたいからという理由だけで転職してしまうと、「やっぱりやめておけば良かった」と後悔することになるかもしれません。
あなたが病院薬剤師に転職すべきなのかどうかを確認するために、病院に転職するデメリットとメリットを比べてみましょう。
- 病院薬剤師に転職するデメリット
- 病院薬剤師に転職するメリット
- デメリットよりもメリットが上回るなら病院に転職すべき
病院薬剤師に転職するデメリット
病院に薬剤師が転職するデメリットは、次の4つになります。
- 病院での地位が低いことも
- 体力面でキツイ
- 精神的なプレッシャーがある
- 年収が低め
このデメリットを詳しく見ていきましょう。
病院での地位が低いことも
病院の薬剤師は、病院内での地位はあまり高くありません。
病院によっても違いますが、職業別の病院内の序列は次のようになっています。
1位 医師
2位 看護師
3位 薬剤師
4位 PTやOT、検査技師など
薬剤師は人数が少ないので、病院内での立場は弱く、看護師からも下に見られることがあります。
医師に処方について意見を言ったら、舌打ちされたり睨まれたりするのは日常茶飯事です。
看護師からは、「さっきお願いした薬はまだなの?遅すぎなんだけど。」とか「こっちは忙しいの!取りに行けないから、あんたが持ってきて!」のように言われたりすることもあります。
体力面でキツイ
病院薬剤師は体力的にキツイです。
薬剤部で調剤や在庫管理をしていたら、病棟に呼び出され処方薬の確認をして、外来の化学療法室で抗がん剤の説明をして、次はまた病棟に呼び出されて入院患者の持参薬を確認する。
このように病院の薬剤師は常にバタバタとしながら勤務しなければいけません。座る暇もないほどです。
さらに、病院勤務だと夜勤や当直勤務があります。
しかも夜勤や当直は基本的に1人で勤務するので、かなりの激務で、体力的にキツイんです。
精神的なプレッシャーがある
病院薬剤師は、精神的なプレッシャーもあります。
病院に入院している患者は重症な人も多く、1つの薬のミスが患者さんの命に直結します。
しかも、診療科は幅広く、患者さんの数も多いので、幅広い知識が必要になるんです。
さらに、先ほども言いましたが、夜勤や当直では1人勤務なので、相談できる相手がいないため、病院薬剤師は精神的なプレッシャーがあります。
年収が低め
病院薬剤師に転職すると、年収が下がることが少なくありません。病院薬剤師は、ハッキリ言えば年収は低めです。
毎年昇給はあるので、定年まで勤めれば、それなりの年収になるものの、転職した当初は前職よりも年収が下がってしまうことが多いです。
調剤薬局から病院に転職した場合、下手をすると100万円くらい年収が下がってしまうことがあるんです。
病院に転職すると、このようなデメリットがあるのは事実です。
しかし、病院に転職すれば、ほかにはない魅力、病院薬剤師だからこそのメリットがあるのです。
病院薬剤師に転職するメリット
病院薬剤師のデメリットを見てきましたが、次は病院薬剤師のメリットを見ていきましょう
- チーム医療の一員になれる
- 臨床医療に携わることができる
- 最新医療や治験に携わることができる
- スキルアップして、専門性を磨くことができる
- 医師と連携を密に取りながら、患者さんに寄り添った服薬指導ができる
病院薬剤師に転職すると、これらのメリットがあります。
チーム医療の一員になれる
薬剤師が病院で働くと、チーム医療に携わることができます。
病院では薬剤師が単独で働くのではなく、医師や看護師、PT、OT、SW、管理栄養士などの多職種とチームを組んで働くことになります。
病院薬剤師は薬剤の専門家としてチーム医療に携わり、患者さんにより質の高い医療を提供する手助けができるんです。
臨床医療に携わることができる
病院薬剤師は、臨床医療に携わることができることもメリットの1つです。
薬剤の専門家として、自分が調剤した薬で患者さんがどんどん快方に向かっている様子を毎日見ることができ、薬剤師としてのやりがいを感じることができます。
患者さんの様子を毎日経時的に追って、回復具合を自分の目や検査データで実感することができるのは、病院薬剤師の最大のメリットと言っても良いかもしれません。
最新医療や治験に携わることができる
病院に薬剤師が転職すると、最新医療や治験に携わることができるというメリットもあります。
病院で働いていると、最先端の医療に携わり、最新の医薬品を扱うことができます。
また、新薬の開発に必要な治験に興味を持っている薬剤師は少なくないと思います。
病院で働いていると、その病院で行われる治験に携わることができます。
病院薬剤師は、最新の医療・医薬品を用いて病院の患者を助けるだけでなく、医療の発展にも携われるのです。
スキルアップして、専門性を磨くことができる
病院薬剤師に転職すると、専門性を磨くことができます。病院ではどんどん新しい薬剤が導入されますので、病院の薬剤師は常に勉強してスキルアップしていく必要があります。
薬剤部内での勉強会や院内研修は頻繁に開かれていますし、外部研修や学会への参加も奨励されていることが多いです。
また、病院で専門性を磨いていけば、日本病院薬剤師会が認定している認定薬剤師や専門薬剤師の資格を取得することもできるんです。
医師と連携を密に取りながら、患者さんに寄り添った服薬指導ができる
薬剤師が病院に転職すると、医師との連携を密に摂りながら、患者さんに寄り添った服薬指導ができます。
病院は調剤薬局やドラッグストアよりも、医師と面と向かってコミュニケーションを取り、患者さんの処方についてタイムリーに話し合う機会が多いので、連携を密に取ることができます。
そして、病院薬剤師は入院から退院まで患者さんに寄り添うことができますし、患者さんの家族構成や既往歴、生活習慣などの情報も入手することができます。
そのため、病院では患者さんに寄り添い、患者さんの個性や生活状況を考慮しながら服薬指導をすることができます。
デメリットよりもメリットが上回るなら病院に転職すべき
薬剤師が病院に転職するデメリットとメリットを見てきました。
最終的に病院に転職するかしないかを決めるのはあなた自身です。
しかし、もしあなたが病院に転職するデメリットよりもメリットの方が大きいと感じたのであれば、あなたは病院に向いている薬剤師ですし、病院に転職すべきだと思います。
デメリットを上回るメリットがあるのであれば、転職する意味は大きいですよね。
病院に薬剤師が転職するのは難しいのが現実
病院薬剤師に転職するデメリットよりもメリットが大きいと感じたなら、病院に転職すべきです。
でも、薬剤師が病院に転職するのは難しいとされています。
- 病院薬剤師への転職が難しい3つの理由
- 病院の薬剤師求人は比較的あるけれど…
病院薬剤師への転職が難しい3つの理由
薬剤師が病院に転職するのが難しいとされるのは、次の3つの理由があるからです。
- 新卒文化が色濃く、特定の大学出身者が大多数を占めることが多い
- 求人数は多くない
- 求人が出ても応募が殺到する
この3つの理由で、薬剤師が病院に転職するのは難しいとされているんです。この3つの理由を詳しく説明していきます。
新卒文化が色濃く、特定の大学出身者が大多数を占めることが多い
病院は、基本的に新卒採用で人員を補充することが多く、中途採用文化はほとんどありません。
国公立・私立問わず大学病院では、その附属大学の薬学部出身者が大半を占めていることがほとんどです。
それ以外の大学出身の薬剤師は新卒でも珍しいですね。
大学病院以外の総合病院でも、学閥があることが珍しくありません。
そのため、「新卒で入職すること。さらに特定の大学出身者であること」が当たり前になっていて、転職者向けの中途採用はハードルが高くなっているのです。
求人数は多くない
病院薬剤師の求人は、調剤薬局やドラッグストアに比べると少ないです。
先ほども言いましたが、新卒採用がほとんどで、病院の中途採用の求人は欠員補充のための求人しかないことがほとんどです。
求人数が少なければ、自動的に病院への転職の難易度は上がります。
求人が出ても応募が殺到する
薬剤師が病院へ転職するのが難しい3つ目の理由は、人気が高いことです。病院に転職したいと思っている薬剤師はあなただけではありません。
病院での仕事はやりがいがありますので、病院に転職したい薬剤師はたくさんいるんです。
求人数は少ないのに、人気が高く、応募が殺到したら、すぐに締め切られますし、高い倍率を勝ち抜かなければいけません。
だから、薬剤師が病院に転職するのは難しいんですね。
病院の薬剤師求人は比較的あるけれど…
病院へ薬剤師が転職するのは難しいのは事実ですが、求人が全くないというわけではありません。
求人数は多くはないですが、それなりにあります。
しかも、2012年の診療報酬改定から「病棟薬剤業務実施加算」が新設されて、病棟薬剤師を配置することで、病院の診療報酬が増えることになったため、病院での薬剤師の需要は増えてきています。
だから、病院の薬剤師の中途採用の求人はあるんです。
ただ、慢性期病院の求人がほとんどになります。
中途採用の病院の薬剤師求人を見てみると、慢性期病院の求人が9割で急性期病院は1割程度しかありません。
病院に転職したいと思っている薬剤師の多くは、急性期病院でバリバリ働くことを希望していると思います。
急性期病院の方が幅広い疾患の症例を見ることができますし、たくさんの種類の薬剤を使用しますので、薬剤師としてスキルアップすることができます。
ただ、求人は急性期病院が少なく、慢性期病院がほとんどになるため、ここで理想と現実のギャップが生まれてしまうんです。
だから、薬剤師が病院に転職するのは難しいんですね。
病院薬剤師への転職は諦めなくてはいけないの?何とかする方法を教えて!
病院に薬剤師が転職するのが難しいことがわかったと思います。
では、病院薬剤師への転職は諦めなくてはいけないのでしょうか?
そんなことはありません。
薬剤師が病院に転職することは可能です。うまくいけば、「良い病院」に転職することも可能です。
病院薬剤師に転職する5つのコツと良い病院への転職方法を教えます。
- 病院薬剤師に転職する5つのコツ
- 「良い病院」への転職はタイミングとスピード勝負!
病院薬剤師に転職する5つのコツ
病院に薬剤師が転職する時には、次の5つのコツを守って転職すると、病院にスムーズに転職することができると思います。
- 病院薬剤師にこだわるなら、妥協して慢性期病院に転職する
- 急性期にこだわるなら、中小規模の病院や民間病院を狙う
- 給料や福利厚生などは高望みしない
- 転職サイトに登録してこまめに求人をチェックする
- 転職エージェントに相談しておく
この5つを守れば、あなたも病院薬剤師になることができます。
病院薬剤師にこだわるなら、妥協して慢性期病院に転職する
薬剤師が病院に転職したいなら、急性期病院に転職したくても、妥協して慢性期病院に転職すると良いでしょう。
先ほども言いましたが、慢性期病院の求人ならそれなりに数はありますので、転職することができるはずです。
病院未経験の薬剤師なら、慢性期病院でも学ぶべきことはたくさんあります。
どうしても急性期病院で働きたいのであれば、まずは慢性期病院で経験を積んでから、急性期病院の求人を探すと、「病院での勤務経験」を評価されて採用されやすくなるのでおすすめです。
急性期にこだわるなら、中小規模の病院や民間病院を狙う
病院へ転職を考えているなら、大病院ではなく小さめの病院を狙ったほうが良いでしょう。
大病院は先ほども説明したように新卒採用中心で、さらに学閥のようなものがあるので、中途採用じゃ非常に狭き門になります。
それに対して、中小規模の病院は大病院に比べると、中途採用の薬剤師の割合が高めなので、転職できるチャンスが増えるんです。
妥協せずに急性期病院に転職したいなら、大病院を狙うよりも小さめの急性期病院を狙ったほうが、転職できる確率は間違いなく高くなります。
同じ理由で、国公立や学校法人の病院ではなく、民間の病院を選んだほうが良いでしょう。
給料や福利厚生などは高望みしない
本気で病院に転職したいと考えているなら、給料や福利厚生に関しては高望みせず、妥協してください。
病院に転職すれば年収は下がることが多いです。それなのに、今の年収を維持できるところを探していると、いつまでも転職できないことになります。
福利厚生に関しても同じですね。
ハッキリ言えば、給料や福利厚生を重視するなら、病院に転職すべきではありません。
あなたはおそらくやりがいを重視して、病院に転職したいと思ったんですよね。
だから、「やりがいも、給料も、福利厚生も!」と欲張らずに、待遇面はある程度妥協して、病院の求人を探したほうが良いでしょう。
転職サイトに登録してこまめに求人をチェックする
薬剤師が病院に転職するなら、転職サイトに登録してこまめに求人をチェックする必要があります。
昨日は出ていなかった求人が今日になって出てくることはよくあります。病院の薬剤師の求人は、いつ出るかわからないんです。
だから、転職サイトに登録して、週に3~4回は病院薬剤師の求人で良いものがないかどうかをチェックしておくと良いでしょう。
転職エージェントに相談しておく
病院に転職したい薬剤師は、転職エージェントに相談しておくことも必要です。
転職エージェントに病院に転職したいことを伝えておくと、あなたの希望に合った病院の求人が出た時に、すぐに求人を紹介してもらうことができます。
「良い病院」への転職はタイミングとスピード勝負!
薬剤師が病院へ転職するための5つのコツをご紹介しましたが、ちょっとがっかりした人もいるのではないでしょうか。
「慢性期病院で妥協し、給料や福利厚生も妥協しなければいけない。しかも、大病院ではなく中小規模の病院なんて…」と思うのは当然だと思います。
では、いわゆる「良い病院」に転職するのは無理なのでしょうか?確かに、良い病院への転職が難しいのは事実です。
ただ、1つだけ方法があります。
それは、先ほどの5つのコツの中でも言いましたが、早めに転職エージェントに相談しておくことです。
良い病院の求人は欠員補充のケースのみ出ることが多いです。そして、求人が出た瞬間に応募しないと、応募が殺到しますので、すぐに締め切られてしまいます。
つまり、良い病院に転職するのは、タイミングが合うこととスピードが大切になるんです。
そして、タイミングとスピードをサポートしてくれるのが転職エージェントです。
病院の薬剤師の欠員が出やすいのは、実は3月末から5月にかけてになります。
というのは、国家試験に落ちた新卒内定者が内定を辞退することになるからです。
覚えていますか?薬剤師の国家試験の合格発表は3月下旬でしたよね。
国家試験に落ちたら、いくら内定をもらっていても、薬剤師として働くことができません。
だから、内定を辞退することになります。
新卒の薬剤師の人数に余裕を持たせて採用していない病院は、内定を辞退されると、欠員補充をしなければいけません。
こういう事情があるので、3月下旬から5月にかけては、良い病院の薬剤師の中途採用の求人が出る可能性が高いのです。
ただ、良い病院の薬剤師の求人は、求人が出たら募集が殺到しますので、一瞬で応募が締め切られます。
だから、求人が出された瞬間を見逃さず、さらにすぐに求人に応募する必要があります。
これを助けてくれるのが、転職エージェントです。
いくら良い病院に転職したいからといって、24時間ずっと転職サイトを監視する時間はないですよね。
転職エージェントに良い病院に転職したいことを伝えておけば、求人が出たらすぐに知らせてもらうことができるので、タイミングを逃さず、スピーディーに求人に応募することができます。
しかも、転職エージェントはどの病院に薬剤師の欠員が出そうか?という情報も持っています。
なぜなら、欠員が出ることになったら、病院は欠員を埋めるために転職エージェントに相談に行くからですね。
だから、求人が出る前に、早めにどんな病院の欠員募集の求人が出そうかどうかという情報を教えてもらえることもあります。
良い病院に転職するなら、まずは転職エージェントに早めに頼んでおくということが一番確実な方法になるのです。
病院薬剤師に転職して希望に合った病院で働くための2つのポイント
病院薬剤師に転職する時には、求人選びをしっかり行わなければいけません。
後悔しない転職をするためにも、病院薬剤師に転職する時の求人選びで重視すべきことと、求人を紹介してもらう時に転職エージェントに質問すべきことをを見ていきましょう。
- 病院薬剤師に転職する時の求人選びで重視すべき4つのこと
- 病院薬剤師に転職する時に転職エージェントに質問すべき6つのこと
病院薬剤師に転職する時の求人選びで重視すべき4つのこと
病院に薬剤師が転職する時の求人選びで重視すべきことは、次の4つです。
- 国公立病院か民間病院か
- 急性期病院か慢性期病院か
- 職場の雰囲気や医療スタッフとの関係性はどうか
- 夜勤(当直)や残業は多いか
この4つを重視して求人を選べば、あなたの希望に合う病院の求人が見つかるはずです。
国公立病院か民間病院か
国公立病院
国公立病院は大規模な病院が多く、給料も高めで、福利厚生も充実しています。ただ、国立病院機構の病院は、同じブロック内(エリア内)で転勤があるので、ずっと同じ病院で働きたい人には不向きかもしれません。
そして、何より求人数が非常に少ないです。欠員募集の求人もなかなか出ないのが現状ですね。
民間病院
民間病院は多種多様です。病院の規模はもちろんですが、給料も福利厚生も国公立病院よりも上の病院もありますが、その逆の病院もあります。
総合病院なら幅広い診療科の薬剤を扱いますが、小規模な個人病院は1つの診療科の薬剤のみというところも珍しくありません。
急性期病院か慢性期病院か
急性期病院
急性期病院の薬剤師は最先端の高度な医療に携わるため、やりがいを感じ、スキルアップしやすいですが、体力的にきつく精神的なプレッシャーがあります。
慢性期病院
慢性期病院は、急性期病院に比べるとゆとりを持って働くことができます。
ただ、患者さんの状態は安定していますので、使う薬剤は限られることが多いですし、ルーティンワークに退屈を感じる薬剤師もいます。
職場の雰囲気や医療スタッフとの関係性はどうか
職場の雰囲気や医療スタッフとの関係性も、転職先を選ぶ時には重要なポイントです。
薬剤部内での薬剤師同士の人間関係は良好なのかは、働く上でとても重要なことですよね。
また医師や看護師との関係性はどうか、薬剤師として尊重されているのかも重視すべきです。
医師や看護師が薬剤師を下に見ているような病院があるのは事実で、そのような病院では薬剤師として良い仕事はできませんよね。
夜勤(当直)や残業は多いか
病院に転職する薬剤師は、夜勤(当直)や残業は多いかどうかも重視して求人を選びましょう。
薬剤師の人数が少なかったら、当然夜勤(当直)回数は多くなり、身体的な負担は増えます。
薬剤師の人数が多くても、夜勤にはいれる人の数が少なかったら、夜勤回数は多くなりますので、注意してください。
また、残業があまりにも多いのは嫌ですよね。急性期病院は残業が多いことがあるので、月平均の残業時間は必ずチェックしましょう。
病院薬剤師に転職する時に転職エージェントに質問すべき6つのこと
最後に、病院への転職を手伝ってくれる転職エージェントに質問すべき6つのことを確認しましょう。
- 病院の種類
- 夜勤(当直)回数や残業時間
- 薬剤部の人間関係とほかのスタッフとの人間関係
- 薬剤師の人数や年齢、性別など
- 給料や各種手当
- 年間休日数
ただ転職エージェントに勧められるがまま転職先を決めてはいけません。
きちんと質問して、求人の詳細を確認いないといけません。
きちんとあなたが転職エージェントに質問しながら、転職活動を進めていくことで、転職エージェントもあなたの希望を明確に把握できますので、あなたの希望に合った求人を探してくれるというメリットもあります。
病院の種類
まずは、病院の種類です。
- 国公立病院か民間病院か
- 急性期病院か慢性期病院か
- 病床数はどのくらいか
- 総合病院か単科病院か
このようなことを質問すれば、どのような病院なのか、あなたの希望に合った病院かが見えてきます。
夜勤(当直)回数や残業時間
夜勤回数や残業時間も確認しましょう。自分の予想以上に夜勤回数や残業時間が多かったら嫌ですよね。
- 夜勤か当直か
- 月に何回くらい夜勤(当直)があるのか
- 月の残業時間はどのくらいか
小規模な慢性期病院だとオンコール制のところもありますね。
薬剤部の人間関係とほかのスタッフとの人間関係
薬剤部の人間関係やほかの医療スタッフとの人間関係は良好かどうかも、転職エージェントに質問しておきましょう。
働く上で人間関係はとても重要なポイントです。薬剤部内がギスギスしていたら、それだけでストレスになります。
また、病院薬剤師はチーム医療の一員として働きますので、ほかの医療スタッフとの人間関係も重要になります。
薬剤師の人数や年齢、性別など
転職エージェントには、その病院の薬剤師の人数や年齢、性別等も質問してください。
20代はあなた1人だけで、ほかの薬剤師はみんな50代だったら、さすがに働きにくいですよね。
また、男性薬剤師の中に女性薬剤師が1人(もしくは逆のパターン)でも、働きにくいと思います。
また、既婚者は多いか、子育てをしながら働いているママ薬剤師はいるかなども質問しておくと良いでしょう。
給料や各種手当
病院の求人を探す時には、給料や各種手当も遠慮せずにどんどん質問しておかなくてはいけません。
病院へ転職する場合、給料は下がると思っていたほうが良いですし、妥協は必要です。
でも、「これ以上は妥協できない」というラインはありますよね。そのラインを下回らないかは重要です。
また、少しでも高い給料をもらうために、転職エージェントに病院側と給料交渉をしてもらうこともできます。
年間休日数
病院へ転職を考えている薬剤師は、年間休日数も転職エージェントに質問しておく必要があります。
年間休日が多い病院では130日前後ありますが、少ない病院では110日以下になります。年間20日間の差は大きいですね。
また、土日祝日の出勤はあるのか、あるならどのくらいの割合なのかも確認しておくようにしましょう。
有給消化率も転職エージェントは調べてくれますので、質問しておくと良いですよ。
病院に薬剤師が転職するなら転職エージェントを頼ろう!
病院に薬剤師が転職する時には、転職エージェントを頼りましょう。
転職エージェントを頼ることが、病院への転職を成功させる唯一無二の方法といっても良いでしょう。
転職エージェントを利用すれば、良い病院の求人を逃すことはありませんし、細かいところまで調べてくれるので、必ず納得できる転職ができますよ!
執筆者情報
- 天職エージェントは、厚生労働大臣から転職サポート(有料職業紹介事業)の許可を受けた(許可番号13-ユ-314851)株式会社ドリームウェイが運営するメディアです。転職サポートの経験を活かし、定期的なリライトや専門書を用いたファクトチェックなど、ユーザーに正確な最新情報を届けられるよう努めています。
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