看護師の転職時期についてが、今回のテーマです。
看護師にとって転職というものは割と身近なものですよね。
一般職よりも転職が成功しやすく、転職に対する捉え方も批判的なものばかりではありません。
転職経験者が多いためか、「看護師でいる限り、別にいつでも転職できるんじゃないの」と考えてしまいがちですが、転職経験者の多い看護業界においても、転職のベストタイミングとそうでないタイミングというものが存在するんですよ。
今の職場に限界を感じていて、今すぐにでも転職したい気持ちが強い人。
今すぐではなくても、いつかは今の現場を離れたいと曖昧ながらも考えている人。
色々な人がいるかと思いますが、どうせ転職をするのであれば、転職のベストタイミングを知って賢く転職したいですよね。
とは言っても、看護師の転職のベストタイミングは、一人一人の抱える問題や条件によって変動してしまいます。
そのため、具体的に「○年目がベストタイミング!」と言い切ることはできません。
しかし、だからこそ!
自分に最も相応しい転職のベストタイミングについて、あなた自身で考えていく必要があるのです。
ずるずると転職のタイミングを図っているうちにベストな時期を逃してしまった・・。
勢いのままに前職場を退職してしまったけれど、希望通りの求人が見つからない・・。
転職を計画的に進めなければ、そういった残念な状況に陥ってしまうことだって十分にあり得ます。
今このタイミングを利用して、じっくりとあなたの今後の人生設計について考えてみませんか?
転職による人生好転のチャンスを逃すことなく掴み取ることができますよ!
ここでは、看護師1年目から6年目までの転職の背景とその実態についてまとめています。
自分の状況と照らし合わせながら、今後どのタイミングで自分の環境を変えていくのがベストなのかを考えていきましょう。
目次
看護師の転職時期として、1年目はどうなのでしょうか?
理想の看護師像、きらびやかな社会人生活、先輩たちとの建設的な会話、たくさんのものに憧れを抱きながら看護師としてのスタートを切った一年目。
そんな1年目で看護師が転職をする理由の多くは、そういった理想と現実のギャップによる落胆であると言っていいと思います。
具体的に挙げると以下のようなものがあります。
希望を持って1年目の看護師としてスタートを切ったばかりですから、現実の厳しさがより一層ダメージを与えてしまうのでしょうね。
明るかった看護師としての未来が突然暗いものになってしまって焦りを感じ、転職をしていく人が多いようです。
1年目の転職と聞くと悪いイメージしか抱かない人も多いかもしれませんが、採用者側にとっての1年目の転職者は割と扱いやすい存在であり、重宝されることもあります。
まだ新人ですから、これから採用者側の思うように教育を行っていくことができますし、教育プログラムは既存の新人教育プログラムを利用すれば問題ありません。
また、比較的若い人が多いので、体力面の問題もクリアできることが多く、不安材料の少ない人材であると言えます。
その反面、経験がほとんどないので即戦力としては使い物にならず、看護師不足ですぐに現場でプラス1として働ける人材を求めている場合には、当然ながら問題外となってしまいます。
また、忍耐力に問題があるのではないかと懸念されがちですので、前の職場ではどのような問題があったのか、新しい職場でならその問題は解決されるのか、その結果長期で勤務していくことができるのか、ということを面接の際には明確にしておく必要があります。
採用者側にとっては扱いやすい人材であるとはいえ、すべての病院が1年目の看護師の転職先として大きく窓口を開けているわけではありません。
看護師の求人は「新卒」か「臨床経験3年」を条件にしているものも多く、1年目の看護師を受け入れている働き先は限られてきます。
また、好待遇をアピールしている求人は経験者を対象にしているものが多く、1年目の転職ではそういった求人へのエントリーは難しくなってきます。
つまり、1年目の看護師は経験者に比べて求人の選択肢が少なく、好条件を掴みとるのは難しいこともある、ということです。
とはいっても、今抱えている問題が深刻で、転職によってその問題が解決されるのであれば、実行に移すべきだと思います。
1年目の看護師を対象にした求人の量は比較的少ないとはいえ、そもそも看護師の求人数は莫大なものです。
転職先がなくて困るという事態に陥ることはありません。
また、とりあえず1年頑張って2年目に転職しようかと考えているのであれば、それはあまり良い結果を産まないかもしれません。
病院側は新卒の教育に投資し、その後の即戦力を育てています。
ほとんど教育を受けずに一年目に離れていくのと、ある程度の教育を受けた2年目に、これからという時に離れていくのでは、どちらがより大きな迷惑をかけることになるのかは明白ですよね。
そういった意味で、2年目に転職を伸ばすのであれば、今のうちに転職してしまった方が、自分のためにも今の職場にとってもダメージの度合いは小さいと言えます。
また、今抱えている問題は比較的小さく、数年ならやっていけると思うのであれば、1年目の転職は踏みとどまって、3年目以降の転職をお勧めします。
看護師の求人数が増えてくるのは3年目以降です。
3年目の看護師になると、転職先の選択肢が広がり、待遇も良いものだって見つかるでしょう。
今の問題を解決するために転職することが先決なのか、より質の良い転職先見つけるために数年待つのか、あなたにとってのベストタイミングを逃さないためにも、現在の状況を冷静に分析しましょう。
看護師の転職時期として、2年目はどうなのでしょうか?
2年目の看護師に多くみられる転職理由には、1年目に見られたような理想と現実のギャップはあまり見られません。
それに代わって、慣れや余裕、逆に焦りから出てくるものが多くなってきます。具体的に見てみましょう。
とにかく必死に一年目をくぐり抜けてきた2年目の看護師。
2年目に入れば少しは楽になるかもしれない・・と思いながら辛い一年目をくぐり抜けてきたのに、実際の看護師2年目はまだまだ苦労の連続ですよね。
経験不足はどうしてもマイナスポイントとして考えられてしまいますが、その分物事を柔軟に捉えられる、という味方をする採用者も多いかと思います。
また、自分のできる事、できない事がすでに分かっているので一からの指導の必要がない、という利点もあります。
しかしこれは逆に、即戦力にはならないくせに、新人教育プログラムに則って指導をしていくわけにもいかず、個人的な教育プログラムを作成しなければならない、という手間にもなってしまいます。
また、1年目の転職の部分で先述していますが、2年目に転職をする人は、教育をしてくれた病院を、言ってみれば裏切った人、という悪い印象を持たれる事もあります。
この悪い印象を取り消せるかどうかは、転職の動機がいかに納得のいくものかどうかで決まってくるでしょう。
2年目の看護師は、1年目に比べると教育プログラムを個別に考える手間があり、三年目に比べると経験が不足しており使いにくい、といった、マイナスイメージを持たれやすいのが現状ではあります。
ただ、こういった不利な環境の中でも転職を希望するということは、あなたの転職理由がより真面目で深刻なものだと捉えてもらえる可能性もある、ということですね。
採用者にとってあまり魅力的な人材でないとはいえ、日本の看護師不足は深刻であり、2年目の看護師にだって需要はあります。
ただ、選択肢がそれほど多いわけではありませんので、高待遇、好条件の求人を望むのであれば、もう一年待って三年目に転職する方が、よりよい転職先を見つけられる可能性は高くなります。
しかしながら、今抱えている問題が深刻であるのであれば、我慢をしてまでもう1年仕事を続けることに、大きなメリットがあるとは思えません。
もう1年経験値を上げるために今の所で頑張れるエネルギーが残っているのであれば、そうすることでメリットを得られますが、そんなエネルギーが残っていないのであれば、転職したい理由を明確に採用者に伝えられるようにしておけば、2年目であることが致命的なデメリットになることはありません。
看護師の転職時期として、3年目はどうなのでしょうか?
看護師も3年目になると、任される業務が格段に増えてしまう傾向があり、転職理由もそこに結びついてくるものが多くなってきます。
また、ポジティブな転職理由が出てくるのも3年目あたりからです。具体例を見てみましょう。
1年目や2年目の転職理由のような感情的なものが抜け、より現実的で冷静な理由が増えてきていますよね。
結果として3年目の転職はかなりベストな時期なのですが、こういった冷静で建設的な転職理由が採用者に肯定的な印象を与える、ということも転職成功に繋がるという一つの背景になっていると思います。
3年目の看護師に対しては、知識や技術はもうそれなりにあるので即戦力となって働くことができるうえ、看護師としての凝り固まった考え方を持っているわけではないので、柔軟性を持って新しい物事を吸収することもできる、といった前向きな印象を持つ採用者が多いかと思います。
しかしながら、4年目の看護師と比べられると、どうしても評価は劣ってしまいます。
「臨床経験3年」を採用条件にしている所もあるように、満3年の経験は安心した印象を与えます。
それに比べると3年目の看護師の経験は2年と少し、若干の未熟さを感じてしまう採用者もいるかもしれません。
タイミングとしては良い時期だと言えます。
上記したように、満3年の経験者には劣ってしまいますが、3年目の看護師から求人は増える傾向にありますし、好条件なものも選択肢に入ってきます。
今のタイミングでの転職の必要性と、もう少し頑張って「臨床経験3年」の条件をクリアすることとを天秤に掛けて、どちらがベストかを自分の状況から導き出して下さいね。
もう一つ考慮しておくべきこととして、退職金の問題があります。
退職金は勤続年数3年から支給される場合が多いため、もう少し頑張って丸3年勤務すれば、「臨床経験3年」のクリアに加えて、退職金も手に入るかもしれません。
転職を決める前に就業規則を確認して、退職金の給付条件を確認しておきましょう。
看護師の転職時期として、4年目はどうなのでしょうか?
4年目の看護師の転職には、前向きなものとネガティブな理由とが混在しています。
具体例を見てみましょう。
4年目になると、これからの自分の人生について真剣に考え出すようになってきます。
スキルアップにしろ、待遇への不満にしろ、将来を見据えての転職が増えてくるということですね。
また、結婚や出産などの理由で退職する人も、この頃になると出てきますね。
満3年の経験は、採用者に十分な安心感を与えられます。
それに、まだ年齢的に若い人も多く、体力面においても重宝されるでしょう。
もっと長く経験を積んだベテラン看護師よりは柔軟性もあるので扱いやすい、という印象もあり、4年目の看護師は、採用者にとって不安材料のない魅力的な人材である、と言って良いでしょう。
唯一引っかかることがあるとすれば、転職後すぐに結婚や出産といった理由で退職したり休職に入ったりするのではないか・・ということかもしれません。
事務職等に比べると、看護師は寿退社率が低い職場ですので、面接で結婚、出産の意志について質問されることは少ないような印象があります。
しかし、質問されてしまうこともあるようですので、もしも質問された場合に備えて、答えは用意しておいた方がよいかもしれませんね。
タイミングとしてはとても良いです。求人数は多く、様々な選択肢が与えられます。
その中には高待遇、好条件の求人も含まれますから、転職先探しに困ることはまずないでしょう。
強いていうならば、より待遇の良い求人は臨床経験5年を持っている6年目の看護師を狙ったものもあり、あと2年、元職場で経験を積んでも良いと思えるのであれば、それもよいかもしれませんね。
看護師の転職時期として、5年目はどうなのでしょうか?
5年目の看護師の転職理由は、4年目と同じように前向きなものとネガティブなものが混在しており、理由も同じようなものが多いです。
5年目にもなると、経験を積んだ人ならではの不満が生まれてくるようですね。
経験もあるので、転職へのハードルは以前よりも低くなっているため、小さな不満でも我慢をしていることが難しくなってくる、という傾向もあります。
即戦力としてキャリア採用してよい人材です。
経験値を問題視されることはまずないでしょうし、求人には十分は選択肢が用意されます。
看護師の仕事には慣れたので、上記したように転職へのハードルは以前に比べると低くなっているかもしれません。
しかし逆に、今の環境に慣れしまって新しい所へ踏み出していくことに不安を強く感じてしまう人も多いです。
どれだけの問題を今あなたが抱えているのかによりますが、慣れた環境でこのままやっていくのも一つの手段です。
それに、ここまできたのであれば、より多く退職金をもらえるように退職時期をずらすのも、賢い考え方かと思います。
退職金の計算方法は職場によって違います。
転職について考えるのであれば、事前に就業規則に記載されている退職金についての情報を確認しておくことをお勧めします。
また、満5年の経験者に好待遇の求人が多いことを考えれば、あと一年頑張ってからの転職も良いかもしれませんね。
しかしながら、5年目の転職で壁になってくるものはあまりありませんから、深刻な転職理由があるのであれば、躊躇いは必要ありませんよ。
看護師の転職時期として、6年目はどうなのでしょうか?
6年目の看護師の転職理由には、5年目同様に長く務めた看護師ならではの不満が多くみられます。
看護師の中には、役職にはつきたくないと思っている人が大勢います。
管理業務に時間を費やすよりも、患者さんの側で仕事をしていきたい、と考えている人が多いのでしょうね。
6年目になると、そんな管理職への打診から逃れるために転職をする人が増えてくる傾向があります。
臨床経験5年は強いです。
忍耐力と協調性があり、かつ看護技術をきちんと身に付けた人、という印象を持つ採用者が多いかと思います。
しかしながら逆に、丸5年務めあげてきたのに今になって転職というのは何かあったのか、と勘ぐりたくなる採用者もいるかもしれません。
逃げだと思われないように、しっかりとした転職理由を持って面接に臨むことが大切ですね。
6年目の看護師に対しての求人数は多く、高待遇のものも沢山あります。
転職先探しに苦労することはないですから、「なぜ今転職なのか?」という理由さえはっきりとさせておけば、何も問題はありません。
ただもう少し元職場で働いても良いという気持ちもあるのであれば、より多くの退職金を獲得するためにもう少し頑張るというのも、一つの考え方としては良いと思います。
もう数年働けば格段に退職金があがるということもありますので、まずは就業規則の確認をしてみて下さいね。
それぞれのタイミングでの転職について考察をしていきました。
自分の抱えている問題や転職に求める条件によってベストなタイミングは変動していく、ということがお分りいただけたかと思います。
つまり、自分にとってベストの転職のタイミングを探るのであれば、まずは今の自分が置かれている状況と問題、転職先に求める条件とを明確にしておく必要がありますね。
その後は自ずからベストタイミングが見えてくるはずです・・。
が、しかしながら、物事はそう簡単には流れていかないもの。「まだ2年目だけど好待遇の転職先を見つけたい!」といった高望みが止められなかったり、「今が転職のベストタイミングだけど希望通りの転職先が見つからない!」といった問題が出てくる可能性は、十分にあり得ますよね。
そんな時は、ぜひ転職サイトに登録して下さいね。
登録は無料です。
転職サイトと聞けば求人を紹介してもらう所、というイメージが強いかもしれませんが、転職全般に渡って専任のコンサルタントが相談に乗ってくれるという利点を忘れてはいけません。
ベストな転職のタイミングについても、あなたの話を聞きながら一緒に考えてくれますよ。
経験年数によってどのような求人があるのかという情報も得ることができますから、一人で転職時期について悩んでいるよりも、より建設的に問題に取り組んでいけます。
転職先との交渉も間に入って行ってくれますから、交渉しづらいことに対して諦めてしまうこともなくなりますよ。
まずは、相談相手を探すつもりで転職サイトに登録してみてはどうでしょうか。
これからの道筋が少しづつ明確になってくのではないかと思います。
いかがでしたか?
それぞれのタイミングにそれぞれの利点と難点がありますが、大切なポイントは、どのタイミングであっても転職先が見つからなくて困るということはない、ということです。
転職に関して言えば、看護師は本当に恵まれた環境にいます。
どのタイミングであっても転職の成功者になることは可能です。
より状況を見据えて、より賢い方法で、より成功した転職を実行させて下さいね。