「看護師を辞めるタイミングっていつが良いの?ベストなタイミングってある?ないよね?」
「辞めるタイミングはいつでも良いでしょ。いつ辞めても同じだよね?」
看護師のあなたは辞めるタイミングについて迷っているんですね。
看護師は辞めるタイミングを間違えると、大きな損をすることになります。
これは今の職場を辞めて看護師として転職する場合はもちろんですが、看護師の仕事自体を辞めようと思っている場合にも当てはまります。
看護師を辞めるタイミングはあなたの価値観によって変わりますが、総合的に考えると12月末か3月末がおすすめです。
私の転職エージェントとしての経験と厚生労働省のデータなどに基づいて、看護師を辞める最高のタイミングについて説明していきます。
この記事を読めば、あなたは辞めるタイミングで損をすることはありません。
むしろ、
「最高のタイミングで辞めることができた!良かった〜!」
と思えるはずですよ!
目次
看護師は辞めるタイミング次第で損をすることになる!
看護師は辞めるタイミングをきちんと考えないといけません。
「辞めるタイミングなんて考える必要はないでしょ?いつ辞めても同じだよ」
と思っている人は、考えが甘いです!
あなたは、間違いなく損をするでしょう。
看護師を辞める最適なタイミングは、あなたが辞めたいと思ったタイミングです。
これは間違いありません。
ただ、これを前提として、損をしないタイミングを選ばないといけないのです。
タイミング次第で損!?
そうです。
看護師は辞めるタイミングを間違えると、次の3つの損をすることになります。
- 経済的な損
- 精神的な損
- 職探しでの損
辞めるタイミングを間違えると、数十万円の大損をすることになります。
また、辞める時にトラブルになると、ストレスを抱え、神経をすり減らすことになるので、精神的な損をするんです。
さらに、辞めた後は転職をすることになる人も多いと思いますが、求人が少ない時期に辞めると、次の転職で良い求人を見つけられず、ブラックな職場に引っかかるという取り返しのつかない損をすることになるかもしれません。
だから、看護師が辞めるなら、損をしないタイミングを考えておかないといけないのです。
損をしないタイミングはあります。
次は、3つの損に分けて、それぞれに損をしないタイミングを解説していきます。
看護師を辞めるタイミングをケース別に徹底解説!
看護師を辞めるタイミングを3つの損のケースに分けて解説していきます。
3つの損とは、次の3つでしたよね。
- 経済的な損
- 精神的な損
- 職探しでの損
この3つの中でどれを重視するかはあなたの価値観次第です。
経済的に損をしたくない人はボーナス支給月の末日
経済的に損をしたくない看護師さんは、ボーナス支給月の末日付で辞めましょう。
これが、経済的に損をしない辞めるタイミングです。
ボーナスは支給日に在籍していれば、支給してもらえます。
極端な話、12月10日にボーナスが支給される場合、12月11日付で辞めても、冬のボーナスは満額貰えるんです。
逆に、12月9日に辞めてしまったら、冬のボーナスは1円も貰えません。
ボーナスの支給額は職場によって違いますが、厚生労働省の平成30年賃金構造基本統計調査によると、看護師の平均ボーナス額は81万6,500円となっています。
夏と冬の2回に分けて支給されることが多いですから、1回のボーナスで約40万円を貰えるということです。
ボーナスの時期を考えずに看護師が辞めると、40万円もの大金を自ら捨てているんです。
あなたは40万円を捨てる勇気はありますか?
私にはありません…。
40万円欲しいです!
だから、経済的に損をしたくない人は、ボーナス支給月の末日付で辞めるようにすると良いんです。
一応、ボーナス支給日の翌日でも良いのですが、それだとあまりにもあからさまですし、末日付で辞めるのが一般的なので、私としてはボーナス支給月の末日付で辞めることをおすすめします。
新人看護師も冬のボーナスは満額貰えますから、12月末日付で辞めれば、ボーナスはしっかりもらえますよ。
人手不足による強い引き止めで円満退職はできないことも
ボーナス支給月で辞めると、経済的な損をしません。
ただ、ボーナス支給のタイミングで辞める看護師は多いです。
また、夏のボーナス後は夏休みがきます。
冬のボーナス後は年末年始になります。
つまり、長期休暇を取る看護師が多く、人手不足になる時期なんです。
そうすると、師長の強い引き止めにあって、円満退職が難しくなることがあるかもしれません。
精神的な損をしたくない人は円満退職できる時期
精神的な損をしたくない人、つまり気持ちよく円満退職したい看護師は、年度末がおすすめです!
年度末のタイミング、つまり3月末日付で辞めるようにすると、円満退職しやすいんです。
なぜなら、年度末は辞める看護師がたくさんいます。
また、異動のタイミングでもありますよね。
だから、あなたが辞めても目立たないんです。
「でも、辞める人が多いと人手不足になるよね?」
年度末は辞める人がたくさんいます。
でも、病院側はそれを見越して、4月から働いてくれる看護師をたくさん採用していますので、4月から人手不足にならないように対策しているんです。
だから、円満退職しやすく、精神的なストレスが少なく辞めることができるんですね。
転職先で手厚い指導・研修を受けることができる
3月末で辞めた後、すぐに転職する人は、4月1日から新しい転職先で働くことになりますよね。
新年度から新しい職場で働くと、手厚い指導・研修を受けることができるというメリットもあります。
これは転職先が病院でも一般企業でも同じことが言えます。
看護師として転職する場合も、看護師を辞めて一般企業に勤める場合も、手厚い指導を受けたいなら新年度から働くようにすると良いんです。
戦力不足の不安から強い引き止めで円満退職はできないことも
年度末のタイミングは、トラブルになりにくく、円満退職しやすいです。
ただ、職場状況とあなたのスキルによっては、師長の強い引き止めにあうことがあるかもしれません。
あなたがリーダークラスで、指導力がある看護師で、さらに職場にそのような頼れる看護師がほとんどいない場合、いくら看護師数は足りているといっても、4月以降の戦力が不安ですよね。
そのような場合は、師長の強い引き止めにあって、なかなか辞めることができず、精神的な損をしてしまうかもしれません。
職探しでの損をしたくない人は求人が多い時期を考慮したタイミング!
退職後すぐ転職をしようと思っている看護師さん。
もしくは、すぐには転職しないけれど、辞めてから〇ヶ月間休んで、それから転職しようと決めている看護師さん。
このような計画がある看護師さんは、転職活動をする時期は、求人が多い時期が良いですよね。
求人が少ない時期に転職活動をすれば、それだけ転職先の選択肢は少なくなります。
ブラックな職場に引っかかるリスクも増えます。
逆に求人が多い時期なら、転職先の選択肢は広くなるので、転職に成功する可能性が高くなるのです。
求人が多い時期が辞めるタイミングというわけではありません。
求人が多い時期は転職活動をする時期です。
求人が多い時期に転職活動をして、入職日が決まります。
そして、退職後にすぐ入職するのか、少し休んでから入職するのか?
それを考えて逆算した日が、あなたの辞めるタイミングになるんです。
看護師の求人が多い時期は12月〜3月末
看護師の求人が多い時期は12月〜3月末となります。
厚生労働省が発表している平成30年度の看護職の有効求人倍率を見ていきましょう
月 有効求人倍率
4月 2.08
5月 2.00
6月 2.09
7月 2.18
8月 2.22
9月 2.25
10月 2.28
11月 2.38
12月 2.59
1月 2.57
2月 2.50
3月 2.40
12月から3月までが看護職の求人が多い時期ということがわかります。
つまり、この時期に転職活動をすれば、良い求人を見つけやすいということです。
私は看護師の転職エージェントとして働いていますが、確かにこの12月から3月は求人が多いですね。
だから、看護師として転職を考えている人は12月〜3月末までがおすすめの辞めるタイミングなんです。
この12月〜3月末までの中で、いつ辞めるかはあなたの入職時期と休みたい期間によって変わります。
12月〜3月末に出ている求人は、4月入職のものが多いです(もちろん、すぐに入職できるものもあります)。
だから、辞めた後すぐに転職したい人は3月末が辞めるタイミングです。
でも、1ヶ月間休んでから転職したいなら、2月末が辞めるタイミングですよね。
先ほども説明しましたが、求人が多い時期に転職活動をして、入職日が決まります。
そして、退職後にすぐ入職するのか、少し休んでから入職するのか?
それを考えて逆算した日が、あなたの辞めるタイミングになりますので、12月〜3月末までの期間の中で、あなたに最適な辞めるタイミングが見えてくるはずです。
また、あなたの有給の残り日数と職場のホワイトさによっては、有給を消化してから辞めることもできますから、有給消化も頭に入れて、辞めるタイミングを決めましょう。
看護師以外の仕事への転職を考えている人は求人数を気にする必要なし!
辞めるタイミングを考えている看護師さんの中には、
「看護師を辞めるタイミング」
を考えている人もいると思います。
看護師を辞めて、専業主婦になる人もいると思いますが、看護師以外の仕事に転職しようと考えている人もいますよね。
その場合にも、求人数が多い時期に辞めるように考えることも重要です。
では、看護職に限らず、ハローワーク全体の平成30年度の有効求人倍率(季節調整値)を見ていきましょう。
月 有効求人倍率
4月 1.60
5月 1.61
6月 1.61
7月 1.62
8月 1.63
9月 1.63
10月 1.62
11月 1.63
12月 1.63
1月 1.63
2月 1.63
3月 1.63
ほとんど変わらない!
そうなんです。
看護師とは違って、季節・時期によって有効求人倍率・求人数はほとんど変わらないんです。
だから、看護師以外の仕事への転職を考えている人は、職探しの損については考えなくて良いでしょう。
ただ、先ほども説明ましたが、入職時期と休みたい期間、有給消化を考えて、そこから逆算して辞めるタイミングを決めると良いですよ。
看護師が強い引き止めともめるのを避けるために、辞めるべきではないタイミング
看護師を辞めるタイミングでおすすめの時期をご紹介してきましたが、念のため辞めるべきではないタイミングも確認しておきましょう。
また、辞めるタイミングを考える上で、一番重要なことを知っておくと、辞めるタイミングでしくじらずに済むのです。
この重要なポイントは、ある意味、すべてを解決してくれる魔法のポイントになるんです。
辞めるべきではない2つのタイミング
看護師を辞めるべきではないタイミングは、
- 人手不足の時期
- 委員会や看護研究の途中
この2つです。
人手不足の時期
人手不足の時期にあなたが辞めようとすると、どうしてもトラブルになりやすいです。
「人手不足でみんな大変なのに、あなたは辞めるの?このタイミングで?」
と思われるんです。
師長からの強い引き止めにあうし、同僚にも総スカンをくらってもめる可能性があります。
人手不足の時期は、
- 新年度
- 夏休み
- 年末年始
- 産休に入る看護師がいる
このような時期ですね。
新年度は看護師の数はそろっていますが、即戦力が少ないので、実質的に人手不足になるんです。
このようなタイミングで辞めると、精神的なストレスを抱えることがあるので、あまりおすすめはできません。
委員会や看護研究の途中
看護師は患者さんの看護だけやっていれば良いというわけではありません。
委員会や係の仕事、さらに看護研究をしなければいけないこともあります。
委員会や係、看護研究の途中で辞めてしまうと、仕事を途中で放り出すことになります。
チームリーダーやプリセプターを任されている場合も同様ですね。
そういう時に辞めると、引継ぎをするのが大変です。
さらに、師長は悪い印象を抱くようになるため、きつく当たられてしまい、肩身の狭い思いをすることになるんです。
だから、委員会や看護研究、チームリーダー、プリセプターなどを担当している時は、できれば今任されている仕事がひと段落するまで辞めるのは待った方が良いでしょう。
辞めることを早く伝えることも大切
ここまで損をしない看護師を辞めるタイミングとそれぞれの注意点、避けるべきタイミングを説明してきました。
ここまで読んで、
「結局、完璧に損をしないで辞めるのって難しいんでしょ?」
と思う人もいると思います。
確かにそうですね。
でも、すべてを解決する魔法があるんです。
それは、辞めることを早く伝えること。
「看護師は辞める何ヶ月前に退職することを伝えれば良いの?」
と考えている人には、
「できるだけ早く辞めることを伝えてください!」
と言いたいですね。
辞めることを早く伝えると、師長・病院はあなたの代わりに補充する看護師を探す時間的な余裕があります。
あなたが辞めるまでを計画的に進めることができるんです。
だから、ボーナス支給のタイミングで辞めても、リーダークラスの看護師が年度末のタイミングで辞めても、求人が多い時期に転職活動した結果決まるタイミングで辞めても、トラブルになりにくいんですね。
損をしないためのおすすめの辞めるタイミングをパーフェクトにするための唯一無二の魔法は、
「早く退職を伝えること」
なんですね。
半年前でも1年前でもOKです。
私は今までにたくさんの看護師さんの転職をお手伝いしてきましたが、退職時にトラブルになっている人は、辞めるまで1ヶ月を切ったタイミングで退職の申し出をしている人が多いです。
逆に、すんなり退職できたという看護師さんは、
「半年前に言いました」
「今年度に入ってすぐに言いました。9ヶ月前くらいですね」
という人が多いんです。
看護師を辞めるタイミングを総合的に考えるとおすすめは12月末&3月末
看護師を辞めるタイミングについて考えてきましたが、
結局どのタイミング?
と思った人もいると思います。
3つの損にケース分けてご紹介しましたが、
「3つとも損をしたくない!損は絶対にしたくないの!」
という人もいますよね。
そんな人は次の2つのどちらかのタイミングがおすすめです。
総合的には12月末がおすすめ
総合的には、12月末がおすすめです。
理由はこちら。
- 冬のボーナスを貰える
- 看護師の求人数が多い
- お正月は仕事から解放されてゆっくり過ごせる
- 12月末は4月入職の求人が多いので、転職後に手厚い指導が受けられる
早めに12月末で辞めることを伝えておけば、円満退職できます。
正月明けから働いても良いですし、3ヶ月休んで新年度から働くのも良いですね。
すぐに転職&教育重視なら3月末
退職後はすぐに転職するつもりの人、さらに教育重視の人は年度末の3月末日がおすすめのタイミングです。
おすすめ理由はこちら。
- 円満退職しやすい
- 求人数も多い
- 新年度からしっかり教育を受けられる
3月末のタイミングで辞めてすぐに転職する場合、転職活動をするのは12月〜3月ですよね。
看護職の求人は12月〜3月が1年で一番多い時期です。
新年度からの教育は、何も看護師に限ったことではありません。
一般的な仕事も、新年度から研修プログラムが組まれていますので、未経験の仕事でも無理なく働くことができますよ。
この年度末の退職は、新人看護師さんにおすすめですね。
新人看護師さんは、貯金がまだないので、退職後すぐに転職したいですよね。
また、1年間看護師として働いたとはいっても、まだ指導は必要だと思いますので。
看護師を辞めるタイミングでしくじらないためには転職サイトを利用!
看護師が辞めるタイミングで、しくじりたくない人、絶対に損をしたくない人は転職サイトを利用すると良いですよ。
今の職場を辞めて、看護師として転職したいと思っている人は、看護師転職サイトを使うと、在職中に転職活動ができます。
さらに、転職コンサルタントと相談しながら転職活動できますので、転職先の入職時期を把握できるので、あなたにとって辞める最高のタイミングが見えてくるんです。
また、あなたが入職したい時期と転職先が入職してほしい時期が一致せずに、ズレが生じてしまった場合でも、転職コンサルタントが交渉してあなたの希望時期に入職できるように調整してくれます。
あなたがもし看護師以外の仕事への転職を考えているなら、マイナビエージェントを使うと良いでしょう。
マイナビエージェントは、看護師の転職サイトの一般的な仕事バージョンです。
だから、マイナビエージェントを使うことで、辞める最高のタイミングを把握しつつ、看護師以外の仕事へ転職できるんですよ。
もちろん、担当のキャリアアドバイザーが入職時期の交渉をしてくれます。
看護師の転職サイトもマイナビエージェントも、無料ですべてのサービスを利用できます。
辞めるタイミングを考えているなら、今のうちに利用登録をしておくことをおすすめします。
執筆者情報
- 天職エージェントは、厚生労働大臣から転職サポート(有料職業紹介事業)の許可を受けた(許可番号13-ユ-314851)株式会社ドリームウェイが運営するメディアです。転職サポートの経験を活かし、定期的なリライトや専門書を用いたファクトチェックなど、ユーザーに正確な最新情報を届けられるよう努めています。
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