「紹介予定派遣なら正社員になれる!」、「正社員になりたいから紹介予定派遣を使おう」と思っている20代の人は多いと思います。
特に、今まで正社員経験がない20代の人は、普通に転職すると正社員になれないだろうから、紹介予定派遣から正社員になろうと思っているのではないでしょうか?
でも、ちょっと待ってください!その考えは間違っています。
紹介予定派遣を20代が使うと損をします。本気で正社員になりたいなら、転職を選んだほうが良いんです。
紹介予定派遣とは何だろう?
紹介予定派遣という働き方を知っていますか?
紹介予定派遣とは、派遣期間が終了後に、あなたと企業側の双方の合意があれば、社員に登用してもらえる制度のことです。
派遣期間は最長6ヶ月ですから、6ヶ月後に社員になるかどうかが決まることになりますね。
普通の派遣は派遣期間が終了したら、そのまま派遣社員として契約を更新するかどうかを決めますが、紹介予定派遣は派遣社員としてではなく、直接雇用の社員として採用するかどうかを決めるのです。
派遣社員から直接雇用の社員になれる可能性がある働き方ですから、フリーターなど正社員経験がない20代に人気の働き方になっています。
紹介予定派遣を20代が使うメリット
紹介予定派遣を20代が使うメリットを考えていきましょう。
20代が紹介予定派遣を使うメリットは、次の4つがあります。
- 正社員への道が開かれている
- 職務経験がなくても実力をアピールできるチャンスがある
- 本当に自分に合う会社かを見極めることができる
- 派遣会社が条件交渉をしてくれる
これらのメリットを詳しく説明していきます。
正社員への道が開かれている
紹介予定派遣は、派遣期間終了後に直接雇用の社員になるかどうかを決めることになりますので、正社員への道が開かれていることが最大のメリットと言えるでしょう。
フリーター経験しかないと、「どうせ俺なんか…」と正社員になることを諦めている20代も少なくありませんが、紹介予定派遣なら直接雇用のチャンスがありますので、誰でも正社員になれるチャンスがあるのです。
職務経験がなくても実力をアピールできるチャンスがある
紹介予定派遣は、あなたの実力をアピールできるチャンスがあります。
もし、あなたに職務経験がないけれど、実務能力はあるという場合、「職務経験がない」というだけで、希望の職種の正社員に採用してもらえないことがあるかもしれません。
でも、紹介予定派遣なら派遣期間中にあなたの実務能力・実力を存分にアピールできますので、正社員になることも難しくないのです。
本当に自分に合う会社かを見極めることができる
紹介予定派遣は、企業側があなたを正社員に採用するかどうかを決めるためだけのシステムではありません。
あなたも、その企業を見極めることができるのです。
実際に働いてみないと、その会社の社風や雰囲気、人間関係がわからないことがありますよね。
紹介予定派遣なら、派遣期間中に社風や雰囲気、人間関係を見極めることができます。
そして、派遣期間後にこの会社で働きたいと思ったら、社員登用をお願いすれば良いですし、この会社は合わないと思ったら、社員登用をお断りすれば良いのです。
派遣会社が条件交渉をしてくれる
紹介予定派遣で働く場合、社員登用が決まったら、派遣会社が間に入って、給料などの条件交渉をしてくれます。
自分で給料などの条件面の交渉をするのは難しいですよね。
特に、あなたは20代で相手が40~50代などの年上だったら、交渉の場につくだけで「生意気な奴だ」と思われる可能性がありますし、「内定取り消しになったらどうしよう」という心配もあると思います。
でも、紹介予定派遣ならあなたの代わりに派遣会社が交渉してくれるので、安心なんです。
紹介予定派遣を20代が使う7つのデメリット
紹介予定派遣を20代が使うデメリットも知っておかなくてはいけません。
- 直接雇用が決まっているわけではない
- 高いレベルの仕事を求められる
- 求人数が少ない
- 応募するまで企業名がわからない
- 派遣期間よりも給料が下がる可能性も
- 正社員ではなく契約社員のものも少なくない
- 有給休暇がなかなかもらえない
この7つのデメリットを詳しく説明していきます。
直接雇用が決まっているわけではない
紹介予定派遣は、派遣期間終了後に直接雇用のチャンスがある働き方ですが、希望すれば必ず直接雇用してもらえるというわけではないので、注意が必要です。
企業側があなたを直接雇用したくないと思えば、社員登用の道は閉ざされ、派遣期間終了と同時に、契約も終了ということになります。
あなたが派遣期間中にスキルをアピールできなければ、それで終わりです。
高いレベルの仕事を求められる
紹介予定派遣では、高いレベルの仕事を求められることがあります。
紹介予定派遣は、社員登用が前提となっているため、普通の派遣社員よりも一段階上のスキルを求められてしまうんです。
そして、その求められるレベルにあなたが達していなければ、派遣期間終了後に社員登用はありません。
つまり、紹介予定派遣は企業側からちょっと厳しい目で見られるんですね。
ただ、その分時給も高めに設定されていることもあります。
求人数が少ない
紹介予定派遣で20代が働くデメリットの3つ目は、求人数が少ないことです。
紹介予定派遣の求人は多くありません。
だから、選択肢も狭くなります。
20代が紹介予定派遣で働こうと思ったら、本当に自分のやりたい仕事ではない可能性もあるんです。
未来が無限に広がっている20代が、紹介予定派遣にこだわり過ぎて、妥協して仕事を選ぶのは本当にもったいないですよね。
応募するまで企業名がわからない
紹介予定派遣は、応募するまで企業名がわからないというデメリットもあります。
紹介予定派遣の求人を見てもらえばわかりますが、求人には企業の特徴や最寄り駅などは書いてあるものの、企業名は書かれていません。
応募するまでは、どの企業で働くのかがハッキリしないんです。
これは、ちょっと怖いですよね。
派遣期間よりも給料が下がる可能性も
紹介予定派遣は、一般的な派遣よりも時給が高めに設定されていることがあります。
「こんなに給料が高いなら、ぜひ直接雇用してもらいたい!」と思うこともあるでしょう。
でも、紹介予定派遣から社員になったら、給料が下がる可能性があります。
これは、紹介予定派遣の時給が高く、新入社員の給料は低めだからなのですが、これを知らないと、採用後にちょっとガッカリしてしまうかもしれません。
正社員ではなく契約社員のものも少なくない
紹介予定派遣では、社員として直接雇用することが前提となっていますが、正社員とは限りません。
実は、契約社員にしかなれないものも少なくないのです。
これを知らないと、「紹介予定派遣で働いていたのに正社員になれなかった…」ということになりかねないのです。
正社員を期待していたのに、契約社員にしかなれなかったら大ショックですよね。
有給休暇がなかなかもらえない
紹介予定派遣で働くと、有給休暇がなかなかもらえないというケースもあります。
派遣期間中は勤続期間が6ヶ月以上にならないと有給休暇はもらえません。
紹介予定派遣は派遣期間が最長6ヶ月ですから、派遣期間中は有給休暇はなしになります。
そして、直接雇用で社員になった後も、有給休暇は入社後6ヶ月以降にならないと使えないケースが多いですね。
だから、紹介予定派遣で働くと、フルタイムで働いているのに最長1年間は有給休暇が使えないことになるんです。
紹介予定派遣よりも20代は普通に転職したほうが良い!
20代が正社員を目指すなら、紹介予定派遣よりも中途採用として普通に転職した方が良いでしょう。
もちろん、フリーター経験しかない20代の人もです。
紹介予定派遣のデメリットを見てわかったと思いますが、本気で正社員になりたいなら、紹介派遣はあまりおすすめできないんです。
派遣期間中に必死に頑張っても、企業側からNo!と言われてしまえば、それまでの派遣期間は無駄になってしまいます。
また、正社員を狙っていたのに、契約社員にしかなれなかったというケースもあります。
そして、人に誇れるスキルがあるならともかく、そうでない20代は紹介予定派遣だと求められるレベルが高すぎてしまうことがあります。
だから、フリーター経験しかない20代が紹介予定派遣で正社員を目指すのはリスクが高いんです。
紹介予定派遣よりも普通の転職の方が良いでしょう。
職務経験がない人はなおさらです。
20代ならフリーターでも転職して正社員になることは十分に可能です。
紹介予定派遣よりもハードルは低いことも少なくありません。
何より、派遣期間がないので時間をムダにせずに済みます。
20代がフリーターから正社員への転職を考えているなら、
「フリーターから正社員には20代で転職しておくべき!3つの極意を解説」、
「アルバイト経験しかないけど正社員に転職できる?20代なら大丈夫!」を読んでください。
20代が本気で正社員を目指すなら転職エージェントを利用しよう
20代が本気で正社員を目指すなら、転職エージェントを利用しましょう。
転職エージェントを使えば正社員経験がなくても採用してもらえる正社員の求人を紹介してくれます。
あなたのキャリアの棚卸しや本当にやりたい仕事などの分析も手伝ってくれます。
だから、紹介予定派遣を使うよりも、転職エージェントを使って正社員を目指したほうが確実なんです。
執筆者情報
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