「転職エージェントで面接辞退ってできるの?大丈夫かな?」
「面接を辞退したいんだけど、転職エージェントに連絡した方が良い?」
あなたは転職エージェントで求人に応募して、面接の日程調整をしてもらったけれど、やっぱり面接を辞退したいと思って悩んでいるんですね。
転職エージェントで面接を辞退するのはOKです。
問題ありません。
でも、断り方やキャンセル理由には気をつけておかないと、今後良い求人を紹介してもらえないなどの弊害が出てきます。
転職エージェントに面接辞退の連絡をする時の注意点や電話・メールでの断り方の例文などをまとめました。
これを読めば、あなたは
「この会社はやっぱりいまいちかも…」
と思うような企業の面接を受けずに済みます。
そして、本当に働きたい企業の転職活動に集中することができるんです。
目次
転職エージェントで面接辞退をすることは意外とよくあること
転職エージェントで面接辞退をすることは、そんなに珍しいことではありません。
私も現役転職エージェントとして働いていますが、求人に応募して面接の日程が決まってから、
「やっぱり面接は受けません。辞退します」
と面接をキャンセルする人は、意外とたくさんいます。
転職エージェントを使って転職する人の中で、1度も面接辞退・選考辞退をしない人の方が珍しいかもしれません。
『エン 人事のミカタ』の調査を見てみましょう。
- 転職エージェント利用者の70%が選考辞退をしている
- 35%の人は3社以上選考辞退をしている
- 選考辞退の中で最も多いのは面接辞退である
この調査結果からも分かるように、転職エージェントでの面接辞退はそれほど珍しいことではありません。
だから、面接辞退はしてもOKです。
転職エージェントに面接辞退の連絡をする時に注意しなくてはいけない理由
「転職エージェントで面接辞退をしても良いんだ!じゃあ、とりあえずたくさん求人に応募して、どんどん面接をキャンセルしちゃおう!」
「面接をキャンセルするのに、わざわざ連絡する必要ないよね?だって、その会社に転職するつもりはないんだから、ちょっとくらい失礼なことをしても影響ないでしょ?」
こんなことを考えている人はいませんか?
私は、こういうことを考えている方に声を大にして言いたいことがあります。
そんなわけあるかい!
熟考した上で、面接を辞退するのは仕方がありません。
でも、面接辞退は気軽にしてはいけません。
転職エージェントに無断で面接をキャンセルするなんてもってのほかです!
そのようなマナーに反することをされると、転職エージェントとしては、
良い求人は紹介しない!
と思ってしまいます。
「は?面接辞退は当然の権利だし、転職のサポートはお前らの仕事だろう?良い求人を紹介しないってなんだよ!」
と思うかもしれません。
確かにそうなんですけどね。
でも、転職エージェントも人間なんですよ。
そして、この人の転職サポートをしてもデメリットの方が大きいと判断すれば、良い求人は紹介したくないと考えるのは当然のことなんです。
転職エージェントは企業側と良い関係を保たなくてはいけない
転職エージェントは、企業に求人を出してもらって、それを求職者に紹介して、転職してもらうサービスです。
求職者を企業に転職させることで、企業側から手数料を貰って利益を得ているのです。
ということは、転職エージェントは企業と良い関係を築いていく必要があるということです。
面接予定を決めていたのにキャンセルしたら、企業側は
「は?こっちも忙しいのに…」
と思いますよね。
そして、転職エージェントに不信感を抱くようになり、それが何度も続けば、
「おたくには、もう求人は出さないよ。何度も面接をキャンセルされて迷惑だし」
ということになりかねないのです。
転職エージェントにとっては、求人を出してもらえないのは大きな痛手。
だから、何度も面接辞退を繰り返すような人、面接を無断でキャンセルする人には、
良い求人は紹介しない!
と思ってしまうのです。
良い求人を紹介してもらえないと、あなたは転職を成功させることができなくなります。
だから、転職エージェントで面接辞退をする時はマナーを守らなくてはいけないんです。
転職エージェントで面接辞退をするのはOK。
ただ、お互いがWin-Winとなるためにもマナーを守って面接辞退をする必要があるのです。
内定後の辞退よりも面接辞退の方が良い
ちなみに、転職エージェントでの選考辞退は、次のタイミングがあります。
1.面接辞退(面接前に辞退する)
2.面接後辞退(面接後内定前に辞退する)
3.内定辞退(内定をもらってから辞退する)
この中で、一番影響がないのは面接辞退、つまり面接前に辞退することです。
内定辞退はできるだけやめてほしいというのが、転職エージェントの本音です。
なぜなら、私たち転職エージェントも、転職先の企業も内定を出すまでには、あなたに時間も労力も使っているからです。
もちろん、内定辞退をせざるを得ない時もありますし、仕方なく内定辞退をする時に対応するのも、私たち転職エージェントの仕事の1つです。
ただ、内定辞退するくらいなら、面接辞退をしてほしい。
これが本音ですね。
「内定辞退>>>面接後辞退>>>二次面接辞退>>>一次面接辞退」
この順で印象が悪くなっていきますので、内定をもらっても転職するつもりがないなら、できるだけ早く選考辞退をしてください。
転職エージェントに面接辞退の連絡をする時の3つの注意点
転職エージェントで面接辞退をする時には、マナーを守らないといけないことは、先ほどお話した通りです。
面接を辞退するなら、
無断キャンセルは絶対NG
必ず転職エージェントに連絡をしてください。
そして、転職エージェントに面接辞退の連絡をする時には、次の3つを守るようにすると、角が立たずに済みます。
角が立たずに面接を辞退すれば、これからも転職エージェントと良い関係を保てるので、好条件の求人を紹介してもらうことができます。
できるだけ早く連絡を
面接辞退を決めたら、できるだけ早く連絡してください。
無断キャンセルは一番ダメですが、ドタキャンも同じくらいダメです。
転職エージェントに前日に面接ドタキャンの連絡を入れる。
それどころか、面接当日の1時間前にドタキャンの連絡をする。
こういうことをされると、転職エージェントとしては頭を抱えてしまいます。
面接をしてくれる企業に失礼に当たりますから。
だから、面接辞退をする時には、できるだけ早く連絡しましょう。
早め早めに連絡することが、トラブルを引き起こさないための一番良い対策なんです。
面接辞退の連絡は電話かメールで
転職エージェントに面接辞退の連絡をする時には、電話かメールが基本になります。
(それ以外の連絡手段はほぼないという事情もありますが)
「電話かメール、どちらが良いか?」
それはケースバイケースですが、電話で連絡した方がベターです。
電話で直接言ったほうがマナーとしては◎
面接辞退は、できれば電話で担当の転職エージェントに伝えましょう。
メールで面接辞退を伝えても、タイムリーに見てもらえないかもしれません。
最悪の場合、あなたのメールが迷惑メールフォルダに振り分けされてしまって、転職エージェントの目に留まらない可能性もあるんです。
だから、電話で面接をキャンセルしたいことを伝えたほうが良いです。
転職エージェントとしても、電話で言ってもらったほうが確実ですし、誠意が伝わるので、あまりマイナスの印象を持つことはありません。
電話に出ないときはメールにしよう
もし、転職エージェントに電話をしても出ない時や営業時間外に連絡しなければいけない時は、メールで面接辞退を伝えましょう。
面接を辞退する時はできるだけ早く伝えた方が良いですから、電話が無理なら、メールで伝えておいた方が良いです。
ただ、メールで面接キャンセルを伝えた時は、その後に電話でフォローする必要があります。
例えば、夜に
「やっぱり面接を辞退しよう」
と思ったら、とりあえずその時点で面接辞退のメールを送る。
そして、翌朝営業時間になったら、転職エージェントに電話して、
「メールにも書きましたが、面接を辞退させていただきたいと思います」
のように連絡してください。
まずは相談という形をとったほうが良い
面接を辞退することに決めた場合、
「面接を辞退します」
とスパッと伝えるのも良いですが、まずは転職エージェントに相談するという形をとったほうが良いこともあります。
なぜなら、転職活動はあなたと転職エージェントが二人三脚で進めていくものだから。
あなたが独断で面接辞退を決めてしまうと、転職エージェントの中にはあなたの独断にイラっとする人がいるかもしれません。
また、転職エージェントとしては、面接を辞退する理由をきちんと把握しておきたいという考えも持っています。
なぜなら、面接辞退を企業側に伝える時には、転職エージェントが事情を説明しなければいけないからです。
面接辞退の事情説明をきちんとできれば、企業側も
「それなら仕方ない」
と納得して丸く収まることがほとんどです。
だから、面接を辞退する時には、まずは転職エージェントに
「面接を辞退しようと思っているのですが」
と相談を持ち掛けるようにした方が良いでしょう。
社会人の基本である「報・連・相」は、転職活動中も意識しておくべきなのです。
転職エージェントに面接辞退の連絡をする時の例文集
転職エージェントに面接辞退の連絡をする時には、マナーを守らなくてはいけません。
でも、どう伝えればいいかわからないという人も多いですよね。
ここでは転職エージェントへの面接の断り方の例文をご紹介します。
上手な断り方をすれば、トラブルにならずに、丸く収まりますよ!
電話での面接の断り方
まずは電話での面接の断り方の例文から見ていきましょう。
<電話での断り方>
1.名前を名乗る
2.面接予定の詳細を伝える
3.面接辞退の意思を伝える
4.面接辞退の理由を伝える
5.謝罪する
この順序で伝えればOKです。
自分:お世話になっております。転職太郎(本名フルネーム)と申します。担当の○○様はいらっしゃいますか?
担当:お世話になっております。○○です。どうされましたか?
自分:○月×日の14時からのA企業の面接を辞退させていただきたいのですが。
担当:面接辞退の理由を教えていただけますか?
自分:もう一度自分で検討した結果、待遇が今の会社とほぼ変わらず、ほかの会社に比べると見劣りするので、このまま面接を受けて内定をいただいても、内定を辞退することになるからです。
担当:なるほど。かしこまりました。ただ、まだどこからも内定が出ていないなら、面接を受けておいても損はないと思いますが、いかがでしょうか?
自分:まだ内定はありませんが、A会社には内定をもらっても入社することはありませんので、辞退させていただいた方が良いと思っております。
担当者:確かにそうですね。
自分:○○さんには面接の日程調整をしていただいたのに、お手数をおかけして本当に申し訳ありません。もう1つのB会社の面接は必ず受けますので、今後ともよろしくお願いいたします。
担当者:こちらこそよろしくお願いいたします。
メールでの面接の断り方
次は、メールでの面接の断り方の例文をご紹介しますね。
メールで面接辞退の連絡をする時の断り方のポイントは、基本的に電話と同じです。
<メールでの断り方>
1.名前を名乗る
2.面接予定の詳細を伝える
3.面接辞退の意思を伝える
4.面接辞退の理由を伝える
5.謝罪する
この順序でメールの文章を作成すれば、上手な断り方ができます。
メールタイトル:○月×日の面接辞退のご連絡(転職太郎)
本文:
△△△△(転職エージェント企業名)
○○様(担当者名)
いつもお世話になっております。
転職太郎です。
○月×日14時からのA会社の面接を辞退させていただきたくご連絡いたしました。
今の会社と待遇がほぼ変わらず、ほかの応募している企業に比べると、見劣りすることが理由です。
このまま面接を受けて内定をいただいても、A会社に入社することはありませんので、早めに辞退させていただきたいと思いました。
○○様にはお忙しい中、面接のスケジュール調整をしていただいたのに大変申し訳ありません。身勝手なお願いで恐縮ですが、何卒よろしくお願い申し上げます。
転職太郎
Tel:
Email:
転職エージェントへの面接辞退のNG理由とおすすめ理由
転職エージェントに面接を辞退するときのNGの理由とおすすめ理由を見ていきましょう。
面接辞退でNGの理由
転職エージェントに面接辞退を連絡する時には、
面接辞退は気まずい…
と思ってしまう人も多いと思います。
そうすると、ついつい嘘をついてしまう人もいます。
- 「親戚に不幸がありまして、面接に行けなくなりました」
- 「インフルエンザになってしまったので面接はキャンセルさせてください」
- 「今の職場で出張が入ってしまって…」
このような嘘をつくと、
いつに変更しますか?
と転職エージェントに言われて、墓穴を掘ることになります。
面接辞退におすすめの理由
面接辞退におすすめの理由は、次のようなものです。
- 他社から内定をもらった
- もう一度検討した結果、希望条件とは違った
- 自分の適性とは合わないと思った
こういった理由なら、転職エージェントも企業側も仕方ないなと思ってもらえます。
つまり、
面接辞退は嘘はダメ!
ということですね。
転職エージェントを気遣いすぎて、変な嘘をついて取り繕おうとしてはいけないんです。
転職エージェントで面接辞退できない時はどうする?
転職エージェントに面接辞退を連絡しても、
「今さらキャンセルなんてできません!」
と面接辞退できないと言われてしまう可能性もあります。
転職エージェントとしては、企業側に
「面接をキャンセルさせていただきたいのですが。大変申し訳ありません」
と謝罪するのは、できれば避けたいですから。
だから、転職エージェントによっては、面接辞退を連絡しても、キャンセルできない時があるんです。
そういう時は、次の2つの対策が有効です。
- 担当者を変えてもらう
- 違う転職エージェントを使って転職する
面接辞退はできれば避けてほしい。
これは、転職エージェントの本音です。
ただ、転職活動をする上で、面接辞退はやむを得ないこともあります。
そういう場合、それを理解し、サポートするのが転職エージェントの仕事でもあります。
それなのに、自分の都合ばかり優先して、
「面接辞退はできません!」
なんて言う転職エージェントは、信頼に値しません。
きっと、これからもあなたの転職をサポートするよりも、自分の都合を優先して、あなたを困らせることがあるかもしれません。
だから、「面接辞退できません」と言われたら、さっさと担当者を変えるか、違う転職エージェントを使うようにしましょう。
面接辞退が心配なら大手の転職エージェントがおすすめ!
「配慮しても、転職エージェントとの関係が悪くなったら困るなぁ」
「面接辞退をして、転職エージェントに嫌われたらどうしよう」
このように思っている人は、大手の転職エージェントを使うと良いですよ。
業界最大手の転職エージェントなら、面接辞退の人の対応なんて日常茶飯事です。
だから、マナーを守って面接辞退の連絡をすれば、トラブルになることなく、辞退以降も良い関係を築くことができるんです。
大手の転職エージェントは、こちらの2つ!
この2つは業界最大手で利用者も多いので、面接辞退の対応も手慣れたもの。
だから、面接辞退の連絡が心配な人は、こちらの2つの転職エージェントを使ってみると良いですよ。
執筆者情報
- 天職エージェントは、厚生労働大臣から転職サポート(有料職業紹介事業)の許可を受けた(許可番号13-ユ-314851)株式会社ドリームウェイが運営するメディアです。転職サポートの経験を活かし、定期的なリライトや専門書を用いたファクトチェックなど、ユーザーに正確な最新情報を届けられるよう努めています。
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